2019年のとある日、日本列島を大型の台風が通過すると言われ、私が暮らしている地域でもスーパー内が食品や飲料水などを慌てて購入している人であふれかえってしまったことがありました。
中でも、ミネラルウォーターをケース買いしている人が目立ち、カート2段いっぱいに積み込んだ人がレジに長蛇の列を作って並んでいました。皆さん台風に備えて早めの準備をしている様子です。災害に対しての意識の表れですね。
そういう私も、この日は台風に向けた食材調達だったのです。
今回は、自然災害に対する「食」の備えについて書いていきたいと思います。
過去に大きな被害をもたらした台風から学んだ災害に備えた準備
2018年の台風24号で我が家は半日に及ぶ停電と、それに伴う断水も経験しました。
我が家の暮らす団地では、電気の力で水を吸い上げて各家庭に配水しているので、電気が止まってしまうと非常電源に切り替わります。ですがそれも6時間ほどしか稼働しないようです。なので、長時間の停電が起きた時には断水もつきものなのです。
そんな被害をもたらした台風から学んだことは、
- 飲料水の確保(お茶を多めに作っておき、水筒にいれておく)
- 風呂の湯船に水を張っておく(雑用水)
- 停電前にお米を炊いておく(食事の確保)
- ガスはよほどでない限り止まらないので、湯は沸かせる(見込み)
- ベランダの片付け
- 要冷蔵のものは早めに食べる(停電対策)
- 常温保管できるパンやお菓子、カップ麺のストックを準備する
- 懐中電灯を手元に置いておく
- 冷蔵庫の上段に凍らせた保冷剤を置いておく
などでした。
この中からいくつか補足も書きたいと思います。
飲料水の確保
普段飲んでいるお茶を多めに作り、水筒に氷と共に入れておくだけで常温においても保冷効果のある飲料水の確保ができますね。いざという時には簡単に持ち運びもできますので、便利です。
また、水道水は清潔なペットボトルなどに汲んでおくことで常温でも3日は飲料水として使用することができます。
くみ置きの保存期間 〜常温では3日、冷蔵庫で10日程度〜
直射日光を避けて涼しい場所に保管すれば3日程度、冷蔵庫に保管すれば10日程度、消毒用の塩素の効果は持続します(日付をメモして貼っておくと便利です。)。
- 保存期間が過ぎたら、掃除や洗濯にお使いください。
停電前にお米を炊いておく
先にお米を炊いておくことでとりあえず1食は何とかなりますね。
おにぎりにしておくと、万一部屋が暗くなってしまった場合にも食べやすい形状であるため、よいのではないでしょうか?
ご飯があるだけでかなり心強いですね。
ガスでもご飯は炊けます
ガスが止まっていない場合には、コンロでお米を炊くことができます。
土鍋でも良いですし、蓋つきの片手鍋でも炊くことができます。
- 鍋に米1合に対して220gの水を入れふたをして、沸騰するまで中火で沸かします。
- 沸騰してきてふつふつしてきたら火を弱め、水気が無くなるまで弱火にしておきます。
- 鍋からぱちぱちと音がしてきたら、火を止め蒸らします。
工程は以上3つです。案外簡単ですので、一度練習でお米を炊いてみるのも良いかもしれませんね。
常温保存できるパンやお菓子などを準備する
常温で長期保存ができるパンも市販されています。また、災害時は甘いお菓子なども有効です。
甘いものにはストレス軽減効果を始め、ぶどう糖を摂取することによって素早くエネルギーに変換することができますので、震災後の疲れた身体のためもとても効率が良いのです。
冷蔵庫の上段に凍らせた保冷剤を置く
電気が止まってしまっても、冷蔵庫の扉を空けなければ、ある程度の時間(2~3時間)は保冷をすることができます。大きなクーラーボックスと思っても良いでしょう。ですが、冷やす力はなくなってしまうので、その後緩やかに庫内の温度は上昇していきます。
そこで、保冷剤を入れておくと、温度の上昇するスピードを更に緩やかにすることができるのです。そして保冷材は最上段に入れるのがポイントです。冷たい空気は上から下に流れていきます。最上段に入れることによって、冷たい空気をうまく庫内に広げることができます。
もちろん冷蔵庫の扉はなるべく開閉しないようにします。
さいごに
今回書いたことはあらかじめ予想された災害に関しては前もって準備のできることばかりです。
生命維持にはまず食べるものが必要ですね。食べるものがないととても困ってしまいます。早め早めの準備を心がけたいものです。
小売店へ慌てて買いに行かなくても、自宅である程度の準備ができます。
非常食の準備とともに、向こう1~2日分くらいの「食」の準備ができるととても心強いですね。