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保育園調理師の「食」ブログ

現役保育園調理師が簡単おやつやご飯の紹介はもちろん、子どもとできる食育活動の紹介もしています。「食」にまつわることの多くを書き綴っていきます。

保温機能付きのお弁当箱を購入 気になる食中毒は大丈夫か?

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小中学生の子を持つわが家は、これまで「お弁当箱」は100円ショップのものを使用していました。

 

しかし小学校以上となると、意外とお弁当箱の使用率は高く、これまで使用してきた100円ショップのものでは物足りなさを感じるようになりました。

 

そこで今回は今週のお題はお弁当…ですが、「思い切って買ったお弁当」をご紹介したいと思います。

 

 

決め手は「保温」のできるお弁当箱だった

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写真は2セット分です。

 
【セット内容】
  • (ご飯用)保温ジャー 240mL
  • 菜入れ  160mL×2個
  • フォーク(ケース付き)
  • ランチバッグ(断熱構造)
 

子どものお弁当は1年中季節問わず持っていきます。もちろん、寒い季節もです。

冷たい時期に冷たいものを食べるのって考えただけでも寒いですね。

 

…ということで、今回「ちゃんとしたお弁当箱」を買うにあたって、「保温機能」は譲れないポイントでした。

 

写真のお弁当箱は「ごはん」のみ保温機能がついているものでしたが、主食が温かい状態であれば子どももうれしいはず!!ということで購入をしました。

 

保温できるお弁当箱を使用してみて

朝7時ごろ炊き立てご飯を入れてお昼に食べると「ほんのり温かい」くらいのようです。しかし、冷たくもないとのこと。(この日はまだ肌寒い日でしたので、外気温によっても違いがあるかもしれません。)

 

「菜入れ」が特徴的な形をしていますが、「お弁当カップ」に入れたおかずを入れることで詰めづらそうな形は気にならなくなります。卵焼きや、ウインナーなどある程度の大きさで形が決まったのもですと少し詰めづらさを感じてしまうかもしれません。

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(因みに写真一番手前のハンバーグは、日本ハムさんの冷凍食品ですが、結構な確率でハート形のハンバーグが入っています 笑)

 

ごはんのジャーは、240mL杯いる大きさとなっています。ご飯は、ふんわり盛り付けても160g以上は楽に入れることができます。(この弁当箱は規格が何種類かありますので、使用する人の食べる量で大きさを決めても良いです。)

(茶碗1杯が約150gです)

 

保温機能を高めるためのランチバッグの構造も◎。

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お弁当箱もぴったりと収まりますし、子どもでも取り出しやすい造りとなっています。

 

 

気になる食中毒の心配は? 

保温というくらいですので、もちろん「温かい状態でキープする」ということです。

 

外気温が高くなる夏場の使用は「冷たい状態をキープする」という使い方の方が安心です。ご飯もしっかり冷ましてから入れましょう。

 

反対に冬場は、「熱々のご飯を入れる」ことで、食中毒菌が繁殖しやすい25~45℃を上回る温度をキープすることができ、安全にお弁当を食べることができます。

 

そもそも、食中毒の原因である菌の付着は「調理中」に起こることが多く、温かい状態が調理中に付着した菌が繁殖するのに適した温度であるために、

保温することで食中毒のリスクが上がる。

というイメージとなっているのです。

 

しかし、考え方としては反対であり、

菌が付着→温かな(適温)な状態で菌が繁殖→食中毒

となります。

 

ですので、お弁当作りにおいては「菌を付けない」「増やさない」「やっつける」(お弁当食中毒予防の三原則)が大事となります。

お弁当づくりによる食中毒を予防するために:農林水産省

 

お弁当による食中毒の原因

  • 洗浄不良(調理器具、お弁当箱や野菜等)
  • 調理のために付着する、人の常在菌(素手での調理、盛り付け)
  • 食材の加熱不良
  • 保温状態

 

お弁当作りにおいては、「常温で保管する」ことを前提とした作業をすることが多いです。子どもの持っていくお弁当などは、冷蔵庫に入れる前提ではありませんね。

 

ですので、素手での作業は避け、使い捨ての手袋をし、生活な調理器具・お弁当箱を使用して、しっかり洗浄加熱した食材を使用したお弁当作りをしてください。

 

ですので、加熱ができない生野菜の使用は冬場にとどめ、トマトやいちごなどについているヘタも殺菌のたまり場となっていますので取ってから入れるなどの工夫が必要です。

 

保温できるお弁当箱は食中毒大丈夫?

上記のことを踏まえて、「保温できるお弁当箱の使用で食中毒の心配はないか?」という疑問はありますが、結論としては、

  • 夏場は「保冷」としての使用が◎
  • 冬場はご飯は炊きたて熱々を入れることで◎、中途半端な温かさではかえって食中毒の危険がある。
  • おかずの部分はしっかり冷ましたものを入れる。
  • 大前提として、「お弁当食中毒予防の三原則」をしっかり守ったうえで使用すること。

以上を守ることで安全に使用ができるものと思われます。

 

 

さいごに

「保温」を目的で購入したお弁当箱ですが、夏場は「保温」はやめた方がよさそうですね。(夏は寒くはないので熱々弁当でなくてもさほど気にならないと思います。)

 しかし、寒い冬場にはこの商品の真価が発揮されるので、今年の冬が楽しみです。

 

今回のお弁当箱は、保温機能の分を差し引いても、

  • デザインの可愛さ
  • ご飯とおかず入れのバランスの良さ 
  • カバンの中でも邪魔にならないサイズ感
  • 造りがしっかりしているので、長い間使えそう 

と、お弁当箱として良いところが多いので、「買って良かった商品」でした。