保育園で勤めていると、いろいろな人との出会いがあります。
今回は、ベランダ菜園を通してよくお話しするようになった、とある保育士さんのお話です。
とにかく野菜作りに詳しい
トマトの苗
今年度年長クラスを担当している保育士さんは、とにかく野菜作りに詳しいのです。
先日、ちょっとご紹介した年長児のトマトの苗も、種から発芽させて苗にしたものだったのです。
これね、トマトをあえて腐らせて種を取り出して植えたんだよ。
!!食用(←当たり前ですが)のトマトから種を取り出すところからやったんですか???
もちろん!!ただやっぱり腐らしたから臭くて…(笑)
(笑)
子どもたちとキャーキャー言いながら種を洗ったの。
何とも微笑ましいエピソードを聞くことができました。
そしてこのクラスでは、ナスからも種を取って発芽させて育てています。
ですが…
トマトやナスの種って、基本食べ物ですよね~。(共感してくれる人いますか?)
私から見たら「食べ物」の部分でも、保育活動・食育活動につなげていくこの保育士さんはすごいなと感じました。
カボチャ
カボチャの種があるんですけど、植えたら芽が出ますかね?
出る出る!5月上旬に植えるのがちょうど良いんだけど、今から植えても間に合うよ。
年長ぐみさんで植えますか?
植えたい!!
野菜の種の植えるべき時期まで把握しているようです。すごい知識量です…。
ピーマン
ピーマンの種は、そのまま植えて芽が出ますか?
多分出ると思うけど、確実なのは赤く完熟するまでおいたピーマンの種を使うことだよ。
何を聞いても答えてくれますね(笑)
本当にどんな野菜のことを聞いても答えてくれる保育士さんです。
子どもの自主性を大切にする
今回の保育士さんは、子どものやりたいように、子どもの自主性を大切にする保育をされているように感じます。
- 生き物や植物を大切に育てる。
- 廃材(段ボールやラップの芯など)を使って子どもたちが作りたいものを好きに作る。
- 色紙を自由に使って「お団子」や「お寿司」を作ってお店屋さんごっこをする。
- あえて掃除の時間をつくり、子どもたちにお任せする。(勿論その後保育士さんが掃除をするのですが(;^_^A)
これらの活動を日ごろからおこなっている このクラスの子たちは、何だか生き生きしていますし、何より生き物を大切にしています。
そのうえ、食に対する意欲もあって、野菜・肉・魚問わずに何でもよく食べてくれるのです。
最後に
「食育」に関しては、『給食職員の方が知識があるかな?』なんて感じていたのですが、ベテラン保育士さんは「その道」のベテランさんも存在します。話をしていると大変勉強になることも多いのです。
今年度は、この保育士さんにたくさん学ぼう!!
と思ったおやっさんでした…。