先日、保育園の給食に「和風スパゲッティ」を作りました。
麺類の大量調理はなかなか大変なのですが、苦労が報われる出来事がありましたのでちょっと紹介します。
主食が麺類は作り手が大変
保育園で麺類は、「スパゲッティ」のほかに「うどん」や「焼きそば」なども出します。
麺が伸びないように、具やあんときちんと絡まるように…と気を使うことはもちろん、具に麺を絡めたときにどのくらい味が薄まるのかを計算しながら作る必要もあるので、味付けの濃さにも悩まされる献立でもあります。
そしてそれが100人分を超える量です。想像してください…。
保育園では、カレールウやシチュールウは使用しますが、スパゲッティソースやうどんつゆなどは、私たちで1から作ります。
1度に大量に作りますので、もちろん失敗は許されません。
焼きそばに至っては、具の野菜や肉類もたくさんありますので、調理というより もはや力仕事の域になります(笑)
私の勤める保育園では、主菜・副菜・主食&汁物の3つの担当を3人で日替わり交代して調理しているので、麺類に当たった人は「うわ~~(;^_^A」とちょっと外れくじを引いたような気分になるのです💦
和風スパゲッティの作り方が知りたい
「今日の給食のスパゲッティがおいしかったからどうやって作るか教えてほしい」
と園児から言われました。
「どうやって作ったの?」
「何で味付けしているの?」
など、よく聞かれることなので今回もこんな感じなのかなと思ったのですが、この日聞いてきた子はこれまでとは少し様子が違ったのです。
その子はまずは栄養士にどうやって作ったのかを聞きます。栄養士は、「こうやって混ぜて作ったんだよ。」と簡単に説明をしてくれました。
ところがちょっと納得しなかったのか、別の調理員にも同じ質問をしたのです。
聞かれた調理員は、
「そのスパゲッティはおやっさんさんが作ったから、聞いてみるね。」
と伝えてくれました。
そして私は、直接その園児と話すことになりました。
この園児は年長さんです。お話も上手ですし、しっかりした男の子です。
話を聞くと、
「お家でも和風スパゲッティが食べたくて、お母さんに作り方を教えてあげたいから、給食の先生に教えてもらいたかった。」
とのことでした。
手紙を書くことにしました
子どもに口で作り方を伝えることは難しいので・・・
お母さん宛に手紙を書くことにしました。
用意する材料と作り方、お子さんからのリクエストでお手紙を書いたという事を一言添えて書こうと思いました。
が、しかし時はすでに夕方。
彼のお迎えの時間が迫っていたのです。
時間的にちょっと間に合いそうになかったので、この子に
「明日でもよいかな?」
と確認しました。
ところが、
「今日食べたいから、すぐ書いて!!」
と言われてしまったのです(;^ω^)
今日食べたいなんて…そんなにお気に召したのか!!
こんなこと言ってくれるなんて、なんて嬉しいこと!!
結局、最優先で書きました(笑)
園児の男の子に手紙を渡す
急いで書き上げた手紙を、スパゲッティが食べたい男の子に渡しに行きました。
渡した瞬間、なんともうれしそうな顔をしてくれ、
「ありがとう!!」
と言ってくれました。
担任の先生にも「よかったね。」と言われていたので、よほど楽しみにしてたのだなと思います。急いで書いてよかった~(´ー`)
保育園の和風スパゲッティ
ここまで書くと、園児を虜にした「和風スパゲッティ」が気になる人もいると思います。残念ながら写真はありませんが、簡単に作り方の紹介をしたいと思います。
用意するもの(約4人分)
- スパゲッティ(乾麺) 200~250g
- ベーコン(薄切り) 2枚
- しめじ 1/2株
- にんじん 1/2本
- 小松菜 1/2袋
- 玉ねぎ 1個
- しょうゆ 15㏄
- みりん 10㏄
- しお 1~2g
- かつおだし 100㏄
- サラダ油 適量
- 水溶き片栗粉 適量
- ごま油 5㏄
作り方
①スパゲッティの麺は茹でてざるにあげ、サラダ油を絡めておく。
②ベーコンと野菜をいため、ある程度火を通しておく。
③②にかつおだしを入れ、しょうゆ・塩・みりんを加えて味を調え、ベーコンと野菜を少し煮る。(この段階では少し味が濃く感じる程度でOKです。)
④③に火が通ったら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。
⑤ごま油を入れて風味付けをする。
⑥麺と⑤を絡めて出来上がり。
特別な調味料や材料は使いません。
本格的なパスタ料理とは違いますが、子どもが好きな味に仕上がりますので、休日のお昼ごはんや晩御飯にいかがでしょうか。