保育園業界にかかわる前、
新規開園の保育園って初めから0歳児から5歳児までいるの?
と疑問に思ったことがありました。
この疑問は、実際に保育園で働き始めて、
- 1年目は年少以下の園児(定員の約6~7割の人数)
- 2年目は進級して年中以下の園児(定員の約7~8割の人数)
- 3年目にさらに進級してようやく0歳児から5歳児までがすべてそろう
という事を知りました。
年少児以下は、小規模園からの転園や新入園などですぐにでも保育園の需要があります。
しかし、年中以上の子に関しては、すでに保育園や幼稚園を利用しているため、わざわざ新しい園に転園する必要がないため、開園当初は年中・年長児はいないことも珍しくありません。
もちろん新規開園の園でも全年齢の園児の募集はしていますので、引っ越しや特別な事情がある場合は入園を希望される方もいます。その場合は園児の受け入れをしますが、そういった家庭もごく少ないですので、幼児クラスの子がいる場合でも、園児数はかなり少ない場合がほとんどです。
さて、新規の保育園の園児の人数は、3年目までは実際には園児定員より少ないことを理解したうえで、今回の記事を読んでいってくださいね。
保育園の給食職員の配置人数
まずは、基本の人数です。
国の基準ですと、
- 入所児童1~40名→調理員1名
- 入所児童41~150名→調理員2名
- 入所児童151名~→調理員3名
と決まっています。
その他市町村などで、公立・私立の保育園に対しての独自の基準を設けている(多くは国の基準より手厚い)ところもあり、合わせて補助金などの金額も決まっています。国の基準の調理員数は最低人数と考えてよさそうです。
雇用形態は?
国の基準では常勤とされています。
ただし、入所児童が151名以上になって調理員が3名以上になった場合、うち1名は非常勤と記されています。
常勤と非常勤の違いは??
常勤とはフルタイム(1日8時間×週5日)を指す場合が多いです。しかし、雇用形態は正社員とは限らず、パートである場合もあります。
反対に非常勤とは、フルタイム以外の働き方をする人を指します。多くは、パートやアルバイトです。
勤務先の保育園での給食職員の雇用形態
開園1年目
栄養士1名は常勤であり、正社員です。
その他は、非常勤でした。(私はこの非常勤枠です)
非常勤の雇用形態はパートであり、1日7時間勤務×5日の私と、1日6時間勤務×3~4日のパート1名、週1~2回6時間勤務をしてくれるパートの計4名で勤務していました。
常時3名体制でしたが、年度途中から調理員総数が4名から3名に減り、日によって2名体制での調理の日も出てきました。これは、一人のパートさんが保育士免許を取得し、保育士に転向したことから起きた人員減少でした。
開園2年目
栄養士1名は正社員です。
非常勤は 6時間×週4日のパート1名、7時間×週5日のパート1名(これは私)の計2名でした。
開園2年目で1年目より食数が増えているにもかかわらず、調理員数は減らされたままでした。ですので、週に1~2回は2人勤務の日が必ずある状態でした。
開園3年目以降(フル園児数になりました)
栄養士は相変わらず正社員で、安定の常勤です。そして私は、パートのままですがフルタイムになりました。なので、常勤枠に入りました。
非常勤は、1日6~8時間×週3~4日のパートが2名に増えました。
3年目にしてかなり手厚い勤務体制にしてもらえました。
さいごに
今回は、私の勤務している保育園でのことを書きました。園によって方針の違いもありますので、給食職員の人数や雇用形態にも違いが出てきます。
ですが保育園では、やはり栄養士が正社員として雇ってもらえると感じました。
私は残念ながら調理師免許しかもっていませんので、勤務年数を伸ばすことはできても、今以上にキャリアアップをしていくことは難しいと感じています。
それでも私にできることはきっとありますので、自分のためにもこれからも頑張って仕事をしていきたいと思います。
もし、保育園で勤務することを目標にされている方がいましたら、『栄養士』の資格はぜひ取っておくことをお勧めします。