保育園の給食室で働いているのは、栄養士・調理師・調理員です。無資格でも、調理の仕事に携わることはできますが、栄養士や調理師といった国家資格を持っていると、就職には有利です。
実際に、正規職員は「有資格者」を置くところが多く、無資格の人にはパートとして補助作業をしてもらうことが多いです。
ですが、給食調理員として働く私たちは、正規職員、非正規職員問わず様々な共通点があるのです。今回は、そんな給食調理員の人柄について書いていきたいと思います。
- 当たり前だけど 料理好き!
- 当たり前だけど 子ども好き
- おおらかであり、イレギュラーなことにもドンと構えられる強さがある
- おいしいお店をよく知っている
- なぜか健康食品に詳しい
- 食中毒のニュースにめちゃくちゃ敏感
- さいごに
当たり前だけど 料理好き!
何よりも大事なことかもしれませんね(笑)
調理することが仕事の大きな部分をめている仕事ですので、嫌いでは苦痛にしかなりません。そもそも料理が嫌いな人は就職先に選びません。
稀に、デスクワークが好きな栄養士もいますがそういった人は、上級職である管理栄養士の資格を取って、病院などで栄養士業務を行うパターンが多いです。
保育園での栄養士は、調理員も兼任するので、料理が好きでないと務まらないのです。
当たり前だけど 子ども好き
「保育園」という場所を選ぶ人は、子どもが嫌いな人はまずいません。
なぜなら、子どもが主体の福祉施設だからですからね。
当たり前といえば当たり前ですが、毎日子どもたちと接する仕事です。子どもが好きでなければ選ばない職場です。
ですので、保育園での給食調理員はほぼみんな子ども好きです。
なぜなら理由は至って簡単で、子どもが苦手な人は、保育園を選ばないからです。調理員務めるならば、飲食店をはじめとして惣菜店、弁当屋、給食センターや病院、介護施設など数えきれないくらいの「食に携わる仕事」があるからです。
ただ、私は上記で「ほぼ」と書きました。
「ほぼ」である理由は、保育園の勤務日と、勤務時間の都合の良さがあるからです。多くの保育園では、
- 日曜、祝日休み
- 勤務時間は日中
おおらかであり、イレギュラーなことにもドンと構えられる強さがある
私たちの仕事は、「子ども」と「保育士」を相手にすることが多いです。子どもと接するときは「近所のおばちゃんみたいな感覚」で優しく接します。まあ、子どもですからね。
そして、保育士は仕事上、割と様々な要求をしてきます(笑)しかも保育士の人数は多いので、そのすべての要求を「聞く」忍耐力が必要になります。
(ここで聞くというのは、あくまで耳で聞くという意味です。要求を呑むと言う事ではありません。)
例えば、
- 給食提供の時間を30分早くしてほしい(当日に言われることもあり)
- 配膳の手伝いに来てほしい
- 保育の手伝いもしてほしい
- クッキングをしたい
- 保護者に試食を出したい
- お散歩に持って行くお茶を多めにほしい
- 給食の量を増やしてほしい(または減らしてほしい)
などなど…。
とりあえずは否定をせずに「はいはい」と聞きます。ですが、要求にこたえてあげられること、無理なこと様々ありますので、要求があった点では園長や主任にも相談をします。特定の保育士の意見だけ聞いてしまいますと他の保育士との関係にも悪い影響が出てしまうからです。園内の意見を上手に取り入れて保育を手伝っていくスキルも必要になってくるのです。短気ではなかなか務まりませんね(*^_^*)
実際、給食調理員と話す事が癒しと感じてくれている保育士もいます。ありがたいことです。
おいしいお店をよく知っている
食に携わる仕事をしているせいもあってか、自身も食べることが好きな人が多いです。そして、おいしい料理を出す店や惣菜店、お菓子屋さんやパン屋さんも結構知っている人が多いです。
「おいしいものが食べたいな~」と思ったら、給食調理員に相談すると、いい情報がもらえるかもしれませんね。
なぜか健康食品に詳しい
食品の栄養成分に詳しいので、何を食べると美容にいいのか、ダイエットにいいのか、疲れが取れるのか、風邪ひいたときには何が良いのか…などなど、やたらに詳しくなります。
実際に、職場の人たちも効果があると言われている食べ物でダイエットを実践している人もいます(笑)しかし、残念ながらどれもいまいち続かないのですが…(;^_^A
食中毒のニュースにめちゃくちゃ敏感
どこかで食中毒のニュースが流れるとすぐに私たちの中で話題に上ります。なぜなら、私たちが一番恐れていることだからです。ニュースなどで話題が上がると、私たちも「気を付けなければ!!」と思うのです。
何気ない会話からですが、お互いに、食中毒を起こさないための再確認の場にもなるのです。
さいごに
今回は、給食調理員として働いている人はこんな人が多いですよという話でした。とあるベテラン保育士の話では、「昔は給食のおばちゃんって怖かったんだよね~」なんてことも聞かれました。ですが、私が知る限りではどの園の調理員さんも皆さんおおらかで優しい人ばかりなのです。