保育園で給食を作っています!!

現役保育園調理師が簡単おやつやご飯の紹介はもちろん、子どもとできる食育活動の紹介もしています。

実際にあった、「困った食育活動」の提案

保育園の給食調理員として働いていますと、各クラスの担任保育士から「食育活動」についての提案や要望を受けることもあります。

食育活動を積極的に行いたいと言ってくれる保育士は大変ありがたいのですが、その内容が園児の年齢には合わない内容であったり、給食調理の妨げになってしまうようなものであったりする場合もあるのです。

 

今回は、そんな困った(>_<)食育活動の提案をピックアップしちゃいたいと思います。

 

 

乳児クラスでホットプレート

乳児クラスとは、0,1,2歳児のクラスのことを指します。

その乳児クラスの担任から、「保育室でホットケーキを焼いて食べたい」と提案がありました。2歳児くらいになれば大人の言うことも理解でき、良い悪いの判断も徐々にできてくるのですが、なにせ使用したいと言っているものが触ったらやけどしてしまうホットプレートです。担任保育士が責任を持って子どもの安全を確保できるのであれば問題ないと思うのですが、そうでない場合にはお勧めできません。

担任自身が焼く場合でも、補助の保育士が入ってくれるような状況でなければ行うべきではないと思います。

それ以前に、子どもたちはただ見ているだけの状態になりがちな「食育」になってしまうので、集団生活の中で行う活動としての意味も感じないのです。

大人の自己満足…になりがちですね。

 

もちろん、幼児クラス(年中、年長)が行うのであれば、意味のあるものになります。生地作りから焼くところまで一連の作業を自分たちで経験することもできますし、フルーツなどでトッピングして楽しむこともできます。

 

午前中のおやつクッキング

午前中のクッキングで、午後に食べるおやつ作りであるのならば問題ありません。ただ、午前中に作ったものを給食の前に食べたいとなると話は変わってきます。

保育士側からは「作ったらすぐに食べたくて我慢できないから」という意見もあります。ですが、ご飯前に食べることで当然ご飯の食べは悪くなってしまいます。これは、おすすめできませんし、むしろ「おやつのときに食べようね~」と声掛けしてもらいたいくらいなのです。

どうしても、すぐに食べたいけれどクッキングはしたいと言う事ならば、給食のおかずを作ってもらった方がよほど良い食育です。とは言っても、現実に給食のおかず1品を作ってもらうのは衛生管理上難しいのですが…。

年長クラスくらいならば、カレークッキングくらいならばできるかもしれませんね。

 

 

頻繁に市販のお菓子を持っておさんぽ

年に2~3回くらいならば、まあ特別な日っぽくて良いとは思いますが、月のうちに複数回や…月1回でも多いと思うのですが、午前中のお散歩の時間に当たり前のように市販のお菓子を持って行くことも正直ダメです。

保育園では、決まったおやつはきちんと出ますし、栄養士による栄養計算もしっかりされています。お菓子を余分に摂ることで、エネルギーの摂り過ぎになってしまう恐れもあり、正しい生活習慣が乱れ、生活習慣病のリスクも上がってしまいます。

 

小学校に上がったらもちろん、午前中におやつを食べることなんて無いですし、保育園でも通常、幼児クラスではおやつはありません。遠足など、特別な時ならば良いのですが、そうでない日にも当たり前のようにおやつを与えることは…お勧めできません。

 

ただ、午前のおやつがある乳児クラスの子が「今日のおやつは外で食べる」と、散歩に持って出るのであれば、問題はありません。(ただし時間が遅くなり過ぎないように気を付けてほしいです。給食に響きますから…)

 

給食室側の予定に合わせてくれない提案

保育園では保育士さんの意見が大きく、私たちの意見は聞き流されやすい環境になってしまいます。これは、保育園という場であるため(給食園ではない)と、絶対数保育士の方が人数が多いことによるものですので仕方のないことです。

ですが、食育活動による材料費や準備に費やす時間、また食育活動に立ち会う調理員が本来やるべきだった仕事をカバーする人の確保など、私たちが調整しないといけないこともいろいろあるのです。

それらのことを考えずに「●月●日こんな食育をお願いします!」と伝えられても、物理的に対応できませんので、食育活動をしたいと思った段階でなるべく早めに相談をしてほしいのです。

 

 

さいごに

食育活動は割と若い保育士がやりたがる傾向にあります。(私が見る感じですが)もちろん保育士なので、学生時代に「食に関する」ことも勉強はされていますし、様々な知識も持っています。ですが、行き過ぎた活動は逆に子どもたちにとって悪影響になりかねない事もあります。

 

食育活動をおこなう時には、意味のある活動なのか、安全面に配慮できることかを今いちど考え、子どもにとって心に残る食育活動にしていきたいですね。