自身が子どもの時、世の中では今ほど「食育」に力を入れてはいませんでした。それでも、学校の先生方に給食の食べ方について様々な指導をされたことを覚えています。
今回は、私が実際に出会った先生による、独特な給食指導を思い出せる限り書いていきたいと思います。
(保育園時代のことは記憶にないので、主に小学校以上のことになります 笑)
牛乳
最初に必ず牛乳を線まで飲む
今は紙パックの牛乳が主流ですが、私が子どもの頃は透明な瓶の牛乳が主流でした。牛乳の業者にもよりますが、私たちの飲んでいたものは飲んで3口目くらいのところにちょうど牛乳の会社のロゴがあったのです。
きっとその線辺りがちょうど良かったのでしょう、担任から「食べる前に必ずこの線まで牛乳を飲むこと」と通達されていました。
ミルメークを入れるときも線まで飲んでから
今でも100円ショップなどで見られる「ミルメーク」。私たちの時代では既に存在していました。
瓶の牛乳は口ぎりぎりまで牛乳が入っていますので、そのままミルメークを入れてしまうともちろんあふれてしまいます。だから、先に牛乳を飲む必要がありました。それがやっぱり、例の線だったのです(笑)
牛乳のふたはビニールの中に入れる
瓶の牛乳は、厚紙の蓋で栓がされ、さらに覆いかぶせるようにビニールがかぶせられていました。
この厚紙でできた蓋は、牛乳と直に接していたので、そのまま机に置いてしまうと机が汚れてしまいます。ですので、汚れないようにビニールのカバーの中に入れておくという指導がされていました。
ソフト麺
ソフト麺を4分割
1食ずつ個包装で分けられていたソフト麺。これも担任の指導で、食べる前に十字に4分割していました。
単純に食べやすくするためだったように思われたのですが、実はもう一つ理由があったのです。
ソフト麺が入っていたお皿は汚さない
4分割からの続きになります。
ソフト麺が主食として出るときは、主菜が「ミートソース」や「カレーソース」となります。そして、この2種は別皿で提供されるのですが、私たちはソフト麺にソースをかけることが許されていませんでした。
つけ麺のように食べることに決まっていたのです。つけ麺のようにして食べるときにはソフト麺を1/4の大きさに切っておくと、ソースのお皿に入れやすいのです。
これはおそらく、お皿を必要以上に汚さないで返却するための気遣いだったのだろうと思います。
パン
パンでお皿を拭く
パンを食べきる前に、きれいに皿を拭くこととされていました。まあ、これもお皿はなるべくきれいな状態で返すことを意識したものだったと思います。
パンや饅頭(まんとう)には何も挟まない
明らかにはさんで食べると思われるものでも、なぜかNGでした。この理由はいまだにわからないのですが、当時は「お行儀が悪いこと」とされていました。
おそらく地域特有の主食かも
しれません。これは、中華まんの皮だけのものです。(中身のない中華まん
です)1回の給食に一人2個ずつ出てきて、おかずとして出されるドライカレーなどを挟んで食べる蒸しパンなのです。
果物
バナナを箸で食べる
これはかなり癖のある担任でした(笑)
バナナの皮を1か所だけむき、出てきた実を箸で一口大に切ります。そし切ったバナナをはして食べていました。むいていないところは丁度お皿のような状態になるのです。
これは小学2年生のときにクラス全員でおこなっていた食べ方です。
…なかなかすごい光景ですよね(>_<)
みかんの皮は1枚で!!
みかんの皮をむくときにも「バラバラにしないように1枚でむくように」と言われていました。多くの人は、花形にむいていきますが、たまに不器用な人でみかんの皮がバラバラになってしまう人もいますよね。私が通っていた学校(クラスだったかな?)ではそれが許されませんでした。おそらく、教室内にみかんの皮が散乱することを防ぐための決まりだったとは思いますが、みかんの皮のむき方まで指定されてしまうのはちょっと辛かったです。
さいごに
今回あげたことは実際に私が在籍していたクラスで実際にあった決まり事であって、すべて実話です。
今思えばかなりおかしなこともあったのですが、先生の個性が強かったのかなと思うようにしています(笑)
今の時代では考えられないようなことでも、当時はみんな大真面目にしていたこともありました。なんだかこうやって書き出してみるとつくづく自分が年を取ったことも実感してしまいますね…💦
今回書かせてもらったことは昭和末期から平成初期にかけての出来事です(笑)
皆さんの通っていた学校や保育園・幼稚園などでは「一癖ある給食指導」はありましたでしょうか?