私たち家族が暮らしている団地では毎年1月の第2日曜日に「どんど焼き」を行います。
どんど焼きとは?
小正月に行われる、火祭りのことです。
小正月とは
年明けからおもてなし等で忙しく働いていた女性をねぎらうため設けられた、女性に休んでもらうための正月です。「女正月」とも呼ばれています。この日の朝には鏡開きをして、小豆粥の中におもちを入れて食べます。
どんど焼きの火の中には、正月に飾っていたしめ縄や門松なども一緒に焼いて、その灰を家の周りにまくことでその年を健康に過ごすことを願います。
また、どんど焼きの火に当たることや、どんど焼きの火を使って焼いたものを食べることでも同様に健康でいられると言われています。
団地のどんど焼き
築年数が古い団地ですので、やはり住人の高齢化は避けられない問題です。そんな中でも毎年選出される役員さんによって「どんど焼き」は行われます。
規模は決して大きくはないですが、ちゃんと焼いてくれます。火があると思わず当たりたくなるのは子どもも大人も一緒ですね。
今回は、この焚火の中で「焼き芋」も作ってくれていました。これがめちゃくちゃ良い焼き加減。芋の甘みも強く、とってもおいしい焼き芋をいただきました。
別の場所では、お汁粉もふるまわれており、熱々のお汁粉で温まることができました。
小学生以下の子はお菓子の詰め合わせまでお土産をいただくことができ、予想以上のおもてなしに子どもたちは大満足でした。
また、近所の人とのコミュニケーションの場にもなりました。
基本 野焼き(屋外焼却)は禁止されています
環境の悪化につながるため、基本的に野焼きは禁止されています。
煙が周辺環境の悪化させ、煙にが目にしみたり、においが気になって洗濯物が干せない等、近隣住民の迷惑になるためです。
また、有害物質であるダイオキシンの発生原因にもなります。
ただ、野焼き禁止の例外(どんど焼き含む)もあります
- どんど焼きなどの地域行事も例外の対象となります
- 国や自治体でその施設を管理するために行う必要な廃棄物の焼却
- 災害等の炊き出し
- 農業・林業・漁業を営むために、やむをえず行われる廃棄物の焼却
- 軽微な焚火
これらは野焼き禁止の例外となるため、どんど焼きを行うことはいけないことではありません。もちろん、安全を配慮し危険の内容に行う必要はありますね。
私が勤める保育園でも本当は行いたいのですが…
日本の行事でもあるどんど焼きはぜひ仕事(保育園)にも生かして取り入れたいと思っているのですが、上記のこともあって、保育園で行うことは難しいかなと思うのが現実です。
私の勤務先の保育園は立地上、住宅街と言う事もあり、煙問題は切っても切り離せない問題となってしまいます。
そして、小さい子がたくさんいる保育園で火を使って行事をする事にも抵抗があります。万一が恐いですからね…。
と言う事で、とても良い風習なので、形を変えてどんど焼きにちなんだおやつの提供なども考えていけると良いな思っています。