孤食とは、読んで字のごとく一人で食事をすることを指します。
一人で食事をしていることはもちろん、同じ部屋に家族がいても、食事の準備・掃除・洗濯など、それぞれが食事以外のことをしている状況下での食事も孤食に含まれています。
共働き世帯も珍しくない近年において、子どもの食事が孤食と隣り合わせになっている家庭もあるかもしれません。
今回は、孤食について書いていきたいと思います。
孤食の弊害
- 朝食の孤食が日常化している子どもは、食欲、食事の楽しさ、食事内容、食行動、健康状態で問題を抱えていることが多いです。
- 食事を「つまらないもの」と考える。
- 朝食を欠食しやすく、食べ物に興味がないため、食事に関するお手伝いをしないことも多いです。
様々な孤食
- 一人で食事をする
- 同じ空間に家族がいても、一人で食事をとっている
- 目の前に人がいても、全く別のことをしている(新聞を読んでいる、テレビを見ているなど)
共食のすすめ
- 厚生労働省が2011年に発表した『第2次食育推進基本計画』の3つの重点課題の一つとして家族との共食(週10回以上)が示されています。1日3食1週間が7日ですので、10/21食ですね・・・・。これはそれほど大変な数字ではありませんね。
- 親の生活習慣を少し変えることによって、子どもとの共食は充分に可能です。
- 保育所・幼稚園・学校などでも楽しい食事ができるように教職員も心がけが大事です。
共食にすると良いことが…
- 子どもとゆっくり話す場ができるため、子どものその日の様子をしっかり知ることができます。
- コミュニケーションを多くとることで、家族関係・人間関係の形成に役立ちます。
- 2世代3世代にわたって共に食事をする場合には、それぞれの好みに合わせた食事が食卓に上がることもあり、料理の品数が増加することもありますね。
- 食事に興味のある子に育つので、自ら食事に関する(買い物や準備など)お手伝いをしたがる子が多いです。
- 一人で食事をするより楽しいです!!
孤食以外にも『こしょく』があります
個食 それぞれが別々のものを食べること。
子食 子どもだけでの食事。
固食 同じものばかり食べること。固定されたもの。
粉食 パンや麺など粉から作られたものばかり食べること。
濃食 味の濃いものばかり食べること。外食や総菜などが多いこと。
小食 食が細いこと。小食。
まとめ
どの『こ食』も、良い意味で使われることはありません。子どもはもちろん、大人も『こ食』にならないような環境づくりが大切になってきます。
生きるために必ず必要となる食事。
食事の取り方ひとつでも、これからの子どもたちの成長に大きな影響を与えるのです。
子どもたちにかわいそうな思いをさせないためにも、周りの大人が楽しい食事の環境を作ってあげられると良いですね。