保育園で給食を作っています!!

現役保育園調理師が簡単おやつやご飯の紹介はもちろん、子どもとできる食育活動の紹介もしています。

障がいを持った子と食べた給食で感じた成長

今日はとっても素敵なことがありました。

 

とある年長児さん。

この子は、ある障がいを持った子なのです。(仮にAちゃんとします)

単語を話すこともまだあまりできませんし、こちらが言っていることはある程度わかっていますが、子どもがはっきりした言葉を話すことはありません。わかりやすく言うならば、ごく少数の1語文を話すことがやっとの子なのです。

 

 

年長のクラスは、この子のほかにしっかり者の女の子もいます。(開園2年目の保育園ですので、年長クラスはこの2人のみです。年中以下は満員です。)

 

今日はいつもいる女の子がお休みでしたので、年長はAちゃん一人でした。

そんな年長クラスで一緒に給食を食べたのですが、いつも「ごちそうさま」の号令をかけてくれるのは、しっかり者の女の子でした。

ですが、今日はいません‥‥。

 

(今日は誰があいさつを仕切ってくれるのかな????)

 

なんて思っていたのですが、私はここでAちゃんに

「Aちゃん、『ごちそうさま』のごあいさつお願いします!」

と、いつも女の子に対して声掛けするのと同じように、Aちゃんに声をかけてみました。

 

 

このときAちゃんは、自身の食事を終えて部屋の中をうろうろしているところでした。(この子は、食事中は座っていられますが、終わってしまうと落ち着きが無くなるのかじっとはしていられない子なのです。)

 

ところが、うろうろしていたAちゃんは、自分の席に戻り、手を合わせ、言葉にならない声で

「手を合わせてください。ご一緒に、ごちそうさまでした。」←いつものあいさつです。Aちゃんはたぶんこう言っているつもりです。

 

という仕草をしてくれたのです!!!

 

 

 

いつもは、しっかり者の女の子がリードして物事を進めてくれていますが、今日はAちゃん主導で『ごちそうさま』のあいさつを行ってくれたのです。

いつも、誰かについて行動しているイメージの強かったAちゃんが急にたくましく見えてしまいました。これには担任の先生もビックリでした。ついつい2人でAちゃんの成長を喜び合ってしまいました。

人よりもかなりゆっくりではありますが、Aちゃんは確実に成長しています。

 

 

昨年入園した当初(当時年中)は、自分で食事をとることもままならなかったです。保育士さんの介助が必要でした。

ですが、現在では自分で最後まで食事をすることができています。

好き嫌いも少ないです。

 

食事に対しての言葉も増えました。

当初「んまい」と言っていましたが、ある時を境に「おいしー」に言葉が変化したり、少し苦手なものがあると、「いらない」と言って食器を手で払うようなしぐさもしました。最近では苦手なものは礼儀としてなのか、渋い顔をしながらも(笑)モグモグ食べてくれるようにもなりました。

 

そんなAちゃんもあと半年ほどで卒園し、小学生になります。

そんな日が来てしまうことが寂しく思いますが、これからも可能な限りAちゃんを見守りたいなと思います。