9月8~9日にかけ、台風15号が本州に接近するという予報が出ています。特に関東・東海地域の方は今から心構えが必要になりますね。台風は、日本気象協会の働きによって、あらかじめ進路や到達時間などの情報が得られます。
先に情報がわかるという点では、これから起こりうる災害に向けての準備がしやすいという利点もあります。もちろんすでに土嚢を積みあけている家庭もあれば、防災セットの確認をされている家庭も多いと思います。
では、食事の準備はされていますか?
もちろん防災セットに、最低3日分×人数分の防災食と飲料水の準備もされていると思います。ですが、防災食も安いものではありません。できることなら本当にいざという時(突発的な災害、地震など)の時のためになるべく取っておきたい・・・なんて考えてしまうのです。
昨年、東海地方では台風24号によって大規模停電が起こりました。そして我が家では断水までしました。
その経験も踏まえて、今からできる防災食以外での食料の確保について書きたいと思います。
目次
はじめに書きますが、あくまで事前に余裕があるときの対策法です。必要な時は防災食に頼ってください!!
飲料水
防災用の長期保存水もありますが、折角なので事前に準備していきましょう。
通常販売されている、防災用でないペットボトル飲料を購入しておいても良いですね。もちろん常温で置いておくこともできますので、とりあえずの飲料確保には良い選択だと思います。
いよいよ停電するかもしれないと感じるような状況の時には、水筒に自宅で作ったお茶を移し替えることも良いと思います。夏場でも、氷を入れていくことで結構な時間保冷ができます。水筒に入れておくことで、いざ避難しなくてはならなくなったときにもパッと持ち運ぶこともできます。
お湯
お湯も保温できる水筒に入れておくと便利です。ガスが止まるということは比較的少ないと思いますが、IHコンロを使用している家庭では停電が起きると、お湯も沸かすことが難しくなってしまいます。
乳児のいる家庭ですと、ミルクを作ることにも使えます。食事用としてはカップラーメンを作るときにも、スープを飲むときにも使うことができます。もちろん飲料水としても使用できます。
水筒にお湯があることは意外と心強いのです。
非常食の確保(防災食ではありません)
常温で置いて置けるものが良いですね。通常のストック食材を多めに置いておく感覚で良いです。
- 缶詰め
- カップラーメン(お湯も用意しておく)
- パン(2~3日の期限ですがさっと食べることができる点で有効)
- レトルトパウチのカレーなど
- お菓子
とりあえずお米を炊く
いよいよ雨風が強くなって、停電になりそうだと感じた時には我が家ではお米を少し多めに炊きます。炊けたごはんは、おにぎりにします。保存は効かないので直近1~2食分しか作ることができませんが、立派な1食分にはなります。
作って置いておくという心配はありますが、塩むすびや梅干しを入れたり、すし飯にすることで抗菌作用があるので少しは安心できます。
冷蔵庫に入れてしまうとご飯がかたくなり、かなり食べづらくなってしまうので、保冷したい場合には、涼しい部屋で保冷バックに保冷剤を入れてその中で保管する程度にとどめておきましょう。
お昼に作って夜に食べるくらいであれば、炊き込みご飯でおにぎりにしても良いですね。
生鮮食品を中心に調理しておく
これは仕方ないです。余裕があるならば事前にやっておきましょう。お弁当を作る感覚で行います。冷蔵庫内の生肉や魚、常温には絶対に置けない物は調理して食べてしまいましょう。
万一停電になった場合、冷蔵庫内の温度は上がる一方です。野菜ならともかく、要冷蔵のものは食べてしまうことをお勧めします。
停電時、冷蔵庫はどのくらい保冷が効くのか
本来冷蔵庫の構造は、クーラーボックスと同じような構造になっています。扉の開閉を行わなければ2~3時間は食品の品質が保たれます。
冷凍庫には保冷剤を常に入れておくことで、庫内の温度の上昇を緩やかにすることができます。冷凍庫上段には常に保冷剤を凍らせておくことをお勧めします。
停電になったからといって、すぐに中身をクーラーボックスに入れ替えてしまう人もいますが、早まらずそのままの状態で復旧を待つことが有効です。
実際の話、昨年我が家が長時間(約半日)の停電にあった時、停電後6時間以上してから慌ててアイスを食べた記憶があります。この時、ちょっと解凍状態でしたが、まだまだアイスと呼べる代物でした。ちなみに我が家の冷凍庫にはまあまあな数の保冷剤が凍らせてあります。
最後に
今後の動向が気になる台風15号ですが、事前の準備をしっかり行い、落ち着いた行動をしたいものです。皆さん間違っても海の様子を見に行ったりしないでください!!
今回も強い勢力で上陸すると言われています。大きな被害が出ないことを願いたいと思います。