保育園でも簡単にできる「牛乳パック菜園」のご紹介です。
牛乳パックが「鉢」の代わりとなりますので、幼児クラスであれば一人1つの牛乳パックでの栽培が可能となります。
育てる野菜は、牛乳パックを縦に使用した鉢になりますので、「ミニにんじん」が最適です。
鉢づくり
①まずは、鉢を作ります。子ども一人につき1つあれば各園児専用の鉢となります。
②牛乳パックの上部を切り取ったら、水はけをよくするための穴をあけます。
穴は小さすぎると、水はけがいまいちになりますし、大きすぎると土も流れ出てしまいます。直径5mmくらいの穴がちょうどよいと思います。
③牛乳パックに穴が開いたら、園芸用の土を入れます。
土を購入するときは、肥料入りの土を購入することをお勧めします。発芽して本葉が出るくらいまでは、肥料を気にすることなく成長を見届けることができます。(ですが、ある程度育ったところで追肥が必要です。)
土は、14L入りのものを購入し、27人分ほど準備ができます。
④そして忘れてはならないものがもう一つ。水を受けるための受け皿です。
もし、手作りする場合には、1.5Lペットボトルを横に置き、点線の部分で切ります。
1.5Lのペットボトルの大きさですと、ぴったり横に3本牛乳パックが置けます。(2Lのものでもよいですが、若干大きめです。)
余分な水を捨てるときは、ぺットボトルの注ぎ口から排水できます!
ミニにんじんの種を植える
年少さんくらいになると、種まきから体験できます。ですが、にんじんの種はとても小さいです。間違って口に入れないように、風で飛ばさないように、子どもとの作業では気を付けなくてはいけないことがいっぱいです。
すべてが発芽するとは限らないので、少し多め(10粒くらい)にまきます。そして小さな種ですので、種の上に土はあまりかけすぎてはいけません。かぶせてあるかないかくらいで大丈夫です。
ジョウロづくり
マイ鉢とくれば、マイジョウロも欲しくなります。簡易ジョウロを作るために、500mLのペットボトルと、そのキャップを使用します。
極めて簡単です。もちろん通常のジョウロでも大丈夫です。マイジョウロがあることで 、子どもたちも張り切って毎日水やりをしてくれます。
間引き
ある程度育ったところで、元気の良い苗を3本ほど残して間引きをします。
間引きも体験として、子どもたちが行うのですが、年少くらいですと説明をしても理解してくれない子もいるため注意が必要です。
そしてクラスに一人は必ず↓こんな子がいます。
鉢に何もないのでは困っちゃいますよね💦子どもの成長に合わせて、大人が手助けすることも必要かもしれません。
追肥
さらに育ったところで、追加で肥料をあげます。
今回使用した肥料は、私が自宅で栽培していたきゅうりにあげていた肥料です。
500mLの水に1mLの肥料を溶かしいれ、苗にあげるだけです。使用量が少ないので、なかなか減りません…。回数はたくさん使えるので、コスパは大変よろしいです。
先日初回の追肥をあげたので、子どもに
「肥料をあげておいたからね。」
と伝えると、肥料というものがいまいちわからなかったようでした。なので、
「にんじんが元気に大きくなる魔法の水をあげたんだよ。」
と、ちょっとメルヘン(笑)チックに伝えると、とある女の子から思わぬ一言が‥‥。
年少女子からの現実的な一言を食らってしまったのでした…。
さいごに
間引きをしたらひたすら水をあげながら見守ることになります。
当たり前ですが人参ですので、土の上はいつまでたっても葉っぱです(笑)
見た目の変化が乏しい野菜でもあるので、子どもたちの子どもたちが飽きてしまう恐れもありますが、「いつの間にかこんなに大きくなったね」などと声をかけながら育てていくことで「人参を育てる楽しみ」を味わうことができると思います。
一人ひとつの「マイにんじんの鉢」を持つことで、自分のものという特別感も持つことができます。
そして何より、牛乳パックとペットボトルだけで鉢とジョウロを作ることができますので、使い終わった後の処分も楽です。
ちなみに、ミニにんじんは育つとこのようになります↓
↑こちらは我が家で育てたものです。当ブログでもトップに使用している写真です。