遠足、運動会シーズンがやってきました。
今回は、保育園給食調理師が『おやつ』について
書いていきたいと思います。
【目次】
食べられる分だけ(量)
お弁当同様、おやつも食べられる分だけ持たせましょう。
遠足中、おやつが食べられる時間はごく限られています。たいていの場合が
お弁当を食べた後の自由時間です。
小学生以上
おやつも食べたい!遊びたい!の両方に揺れ動く時間です。
そのうえ、お弁当でお腹がいっぱいであることも多く、いくらお菓子が好きな子でもそんなにたくさんは食べることができません。
小学生くらいになると、お菓子の交換をする子もいますが、食物アレルギーの子もいるので交換禁止にしている学校もあります。
基本は、自分で食べられる量を持たせましょう。
未就学児(幼児)
午前中から出かけて、午後の早い時間(13時から14時ごろ)に帰ってくることが多いです。
もちろん移動中にはおやつは食べることはできませんので、お弁当後のわずかな時間におやつを食べると思ってよいと思います。
と、言うことはお弁当でお腹が満たされているところに、おやつを食べることになります。本当に少しでも良いと思います。
園によっては、持ってきたおやつを園内で15時のおやつに食べることもありますが、
この場合も、普段の園で出されるおやつくらいの量があれば充分です。
未就学児(乳児)
乳児の場合は、午前中に少し遠出しても、必ず午睡をとるため、園でお弁当を食べることもあります。その後におやつを取るかどうかは園ごとの判断ですが、もしおやつがある場合でも、赤ちゃんせんべい1個包装くらいにするのが良いでしょう。
おやつの種類
お菓子は、おいしいものがたくさんありますね。
普段家で食べているおやつで良いのですが、
少しだけ気を付けていただきたいと思います。
チョコレート類
実はこれ、あまり持ってきてほしくないものです。(特に未就学児)
1、2歳児くらいになると、おやつにチョコレートを持たせる保護者もいますが、できることならやめていただきたいです。
気候によって溶けるということもありますが、もっと大きな理由があります。
理由は、以下の通りです。
チョコの原料 カカオアレルギーの症状
下痢、鼻血、腹痛、けいれんなどです。
アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
牛乳や卵のアレルギーにはとても気を使っていても、チョコレートは普通に与えてしまっているという人もいるくらいです。
よく、チョコを食べすぎると鼻血が出ると言われますが、これはアレルギーからくる能性もあります。気を付けたいですね。
チョコには依存性がある
甘味がぎっしり詰まっているチョコレート。
実は、薬物やアルコール同様に依存性があるものです。
食べたらまた食べたい衝動にかられ、ついつい手が出てしまう…。
チョコにはそんな恐ろしい魔法がかけられています。
大人でも食べ過ぎないようにするのが難しいと思いますが、それを子どもに「食べ過ぎないように」と制限をして果たして守られるでしょうか?
答えは「NO」です。
ならば、早いうちからチョコレートを食べさせなければ済む話ですね。
虫歯
チョコは虫歯になりやすいお菓子の代名詞ですね。
代名詞というだけあって、やっぱり事実そうなんです。
虫歯になる要素を排除するという意味でも、チョコは避けたいですね。
ガム・あめ類
特に未就学児くらいですと、のどに詰まるおそれもあるのでやめてほしいですね。
家では平気でも、多くのお友達のいるところで食べるときはまた違う雰囲気にもなります。ふざけながら・・・ということも考えられるため、遠足のおやつ向きではないと考えられます。
棒つきのあめも、くわえたまま走り回って転んでしまった…なんてことがあるかもしれません。危険ですね。
あと、ガムは噛んだ後の始末をしっかりできるかどうかという問題もありますし、やっぱりのどに詰まらせるリスクもありますので、集団での行動の際のおやつには不向きになります。
まとめ
以上のことから、園や学校行事に持っていくおやつは、小袋のおせんべいかクッキーあたりが、おすすめです。
マフィンや蒸しパンなど、手作りできるものもよいと思います。
特に小さいお子さんをお持ちの方は一度おやつについても考えてみていただきたいです。