全ての食品には、品質表示が法律によって定められています。
普段の買い物の中で、原産地や賞費期限などを確認することが多いと思います。
今回は、食品表示について書きたいと思います。
表示項目
表示項目は義務表示と、任意表示があります。
義務表示
必ず表示しなければならない表示です。どんな食品にも記載されています。
名称
食品の商品名ではなく、一般的な名称が記載されています。
原材料
食品添加物を含むすべての原材料。使用量の多い順に記載されています。
子どもに食べさせるものの場合には、よく見ることが多い項目ですね。
内容量
計量法に基づく重量。総量のほか内容数量の表示の場合もあります。
どのくらい入っているか知りたいときに見ますね。
賞味期限・消費期限
おいしく食べられる期限として賞味期限。
安心して食べられる期限として消費期限があります。
これを見たことがないという人はまずいないと思います。
保存法
保存の仕方です。常温か冷蔵か、冷凍か様々です。
開封後の保存まで書いてありますね。
製造者または販売者
氏名、住所などです。
私は、よく「何県で作っているのかな?」と気になって見ることが多いです。
原産地の表示
生鮮食品と、生鮮食品に近い加工食品に表示が義務付けられています。
生鮮食品とは、野菜・肉・魚(一種盛に限る)などです。
加工品とは、野菜サラダ・刺身盛り合わせ(2種以上)・合いびき肉などです。
全体の重量に占める割合の多い順に記載されます。
同じ種類で原材料の産地が違う場合も、多い順に記載されます。
農産物
都道府県名や、原産国名を表示します。
水産物
漁獲した水域名、都道府県名、水揚げ漁港、原産国名を表示します。
畜産物
飼育地の都道府県名。2か所以上で飼育された場合には、最も長く過ごした場所になります。
和牛を名乗れるのは、国産の黒毛和牛・褐毛和牛・日本短角牛・無角和牛の4種です。
その他のものは、国産牛になります。
輸入牛の場合には、原産国名を表示します。
加工食品の表示
パックや、缶などに包装されているものには、名称・原材料名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者名などが表示されています。
遺伝子組み換え食品
遺伝子組み換え食品には7つの農作物と、32品目の加工食品が指定されています。
指定農作物
大豆・とうもろこし・じゃがいも・菜種・綿実・アルファルファ・てんさい
指定加工品
豆腐・納豆・油揚げ・ポップコーン・ポテトスナックなど
表示義務がある場合
- 遺伝子に組み換えがあるとき
- 遺伝子の組み換えがあるか不明な時 です。
食物アレルギー表示
特定原材料
卵・エビ・かに・乳・小麦・そば・落花生
アレルギーの症例が多いもの、重篤な症状の出る恐れのある食品に表示が義務付けられています。
特定原材料に準じるもの
あわび・いくら・イカ・オレンジ・キウイ・牛肉・くるみ・鮭・さば・大豆・鶏肉・バナナ・松茸・豚肉・もも・ゼラチン・りんご・ヤマイモ
の18品は症例数は少ないですが、表示が勧められている食材です。
栄養素の表示
食品に含まれる栄養は、100g・100mL、または1食など、食べるときの単位で表示されます。
さいごに
食品表示がある部分って、気が付くとゴミ箱に入っていることが多いですよね。
- 食品を購入するとき
- 開封するとき
- パックを捨てる前
などに一度じっくり表示を見てみると、新しい発見があるかもしれません。
いつも使っているものが実は、故郷で作られているものかもしれません。
普段、何気なく口にしているものに意外な調味料が入っているかもしれません。
私は、仕事柄 表示を見る癖がついていますが、注意深く見てみることも意外と楽しいですよ!