保育園で給食を作っています!!

現役保育園調理師が簡単おやつやご飯の紹介はもちろん、子どもとできる食育活動の紹介もしています。

保育園の食物アレルギー対応について

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保育園給食を提供するにあたって、食物アレルギーは避けて通れない問題です。

 

アレルギー児が入園した場合、どこまで対応するのかは園によって分かれるところでもあります。

食物アレルギーで最も多いものは卵、牛乳です。(食物アレルギーの8割)

この2つに対しては配慮されている場合が多いです。

 

その他、重篤な症状が出やすく、アレルギー割合が比較的少ない、大豆、小麦、そばなどは除去しきれない部分もあり、園と相談なることが多いと思います。

 

 

アレルギー対応について

 

 

除去食で対応

この方法を取っている園が最も多いと思います。

普通の献立から、アレルゲンの入ったものを除去して別に献立を作成し、

そのアレルギーに配慮した献立に基づいて通常とは別に食事を作るというものです。

 

鍋や、食器類も別のものを使用するため、調理室内でアレルギー食専門の職員が必要になります。

 

ですが、設備にも限りがあるので、例えば

「卵アレルギーだけど生以外は食べられる」

といった場合でも、

「生卵がNGだから卵の除去食メニューになる」

可能性もあります。

 

園内で卵アレルギーの子は一人とは限りません。複数いる場合、一人ひとり段階に応じての対応をしていたら鍋の数がいくつあっても足りません…。

それに、間違いが起きるリスクも圧倒的に上がってしまいます。

なので、アレルギーの食材が医師の指導の下、問題なく食べられるようになるまでは

完全にアレルギー食材の除去食になってしまうのです。

 

 

 

卵・牛乳など不使用の給食を出す園

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こちらのスタイルをとっている園は少し珍しいタイプだと思いますが、コンセプトは

「みんなで同じ食事を食べられるように配慮した給食づくり」

ということです。

献立から卵・牛乳を排除し、豆乳や調味料などを駆使した献立となっています。

 

食物アレルギーで最も多い卵と牛乳に配慮することによって、みんなと同じ給食を食べられるようになる子が多くなります。

 

ですが、反対にアレルギーのない子にとっては、卵と牛乳の摂取機会が損なわれることになります。この場合は、自宅で卵・牛乳を意識して摂るようにできると良いですね。

 

 

 

アレルギーに対応しない

現代においてこの対応は、ごく少数の園だと思いますが、全くないわけでもないので一応記載します。

食物アレルギーは一歩間違えると命にもかかわることです。

保育園にも職員の人数の関係、認可園か無認可園か、様々な事情があります。

ですが何かあった時は、当然園の責任問題になります。

それを避けるために、あえてアレルギー対応をしない園もあります。

この場合は、入園できないかお弁当持参での登園になる可能性があります。

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厚生労働省のガイドラインから

「(アレルゲンの)食物除去は完全除去を基本とする」と明記されています。

なので、いくら保護者が

「○○gまでなら食べられます」

「加熱したら大丈夫です」

と言っても、保育園ではそこまでの対応はしないことが普通です。 

 

 

ですが、

  • 献立を作るときに除去を意識した献立作成
  • アレルギーを新規で誘発させるリスクのある食材を使わない(例そば・ナッツ)
  • 保育所で「初めて食べる」を避ける
  • アレルギー食の単純化
  • 加工食品の原材料の確認
  • 調理室でアレルゲンの混入のない調理と搬送
  • 保育所職員による誤植予防の体制作り
  • 食材を使用するイベントの管理
  • 保護者との連携
  • 除去解除するときの注意

 

こういった工夫、注意はしなければなりません。

保育園では、就学前の幼い子が通っていることもあって、アレルギーに関して最大限に注意をする必要があるのです。

 

 

 

保育園入園までに保護者にしてもらいたいこと

特に2歳くらいまでに新規の食物アレルギーが発症することもあるので、

保育園で初めての食材を食べるということは避けたいです。

入園の日までに、多くの食材にチャレンジしてもらい、

「おかしいな?」

と思う食材に関しては、医師の診断を受けてもらうところまでしていただきたいです。

 

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園には、食材チェック表というものもあり、給食で使用する食材をお家で食べたことがあるかを確認できるようになっています。この食材がある程度口にできていない場合には給食の提供が難しくなってしまいます。しばらくお弁当持参で…ということにもなるかもしれませんのでぜひ家庭にいる間に食を進めていくことをお勧めします。