現在中学3年生の娘。先日、修学旅行へ行ってきました。
2泊3日の行程中、7回の食事+各自自由におやつを食べてきたそうです。
現地で美味しいものをたくさん食べてきたであろう娘の話を聞いて嬉しく思ったので、今回記事に書かせてもらうことにしました。
修学旅行生を迎える飲食店の対応
まずは、修学旅行生を受け入れるお店側としての話を少し…。
食事を提供する側もお客さんが中学生(と引率の先生)ということもあって、「たくさん食べるであろう」と食事する側に合わせた、量の多い食事の提供をしてくれます。
私もかつて、バス旅行の団体客を扱う飲食店での勤務をしていたこともありますのでこの辺り事情はよくわかります。
- 中高生の団体客に対しては地元の食材を取り入れつつ「量」を最優先とした食事の準備(若い子はよく食べますからね。)
- 高齢者の団体には量は少なめでも「質」を重視した食事の提供
- 女性客が多い団体には品数の多い食事の提供
など、同じ予算であっても客層に応じて「最も喜んでもらえるであろう」食事の提供の仕方で対応していました。
出された食事に対しての娘の対応が◎と感じた話
量が多めの食事は、大人や男子中学生にはちょうど良い量でも、女子中学生(最近は食の細い子が多いですよね)には「食べきることができない量」となってしまうこともあります。
実際に今回の修学旅行中も、娘の周りの女の子の多くは食事を残していたとのことでした。娘自体も「量が多かった」と言っていました。
周りの子が残している中、娘自身も「この量は食べきることができない」と感じていたそうです。しかし娘は、箸をつける前に「食べきることができないであろう量」に関してはあらかじめよく食べる友達に分け、食べきることのできる量に「初めから調整」して食べ始めたというのです。
そしてすべての食事において、「空」の状態でごちそう様をしたというのです。
娘は、
- 周りの子は残していたけど、作ってくれた人やお膳のセットをしてくれた人たちのことを考えるとお膳は「空」で返してあげたかった。
- 残すこと自体がもったいない。
- 感謝の気持ちをお膳で表したかった。
という気持ちだったそうです。
娘からこの話を聞いて、普段家でも職場でも食事の提供をする側である私はとてもうれしく思いました。
さいごに
今回は、食を通して娘の心の成長を感じることができました。
自分のことだけではなく、食事を用意してくれた店の人の気持ちも考えたうえでの行動をし、
- 残食があることで店の人にガッカリさせない。
- 自分自身、食べすぎることも無く完食できる。
- お代わりをしたい友達に分けることで友達もうれしい。
と、みんなが喜ぶであろう結果となったのです。
娘が食事に対しての感謝の気持ちが持てる子に成長してくれたことも、仕事として食に携わる私にとってはとてもうれしいことです。この気持ちは大人になっても持ち続けてもらいたいと思います。