未経験から保育園の給食職員として働く6年間 毎年自分の目標を立てていた

給食室はこんなところ

おやっとは小規模園で3年、保育所では今年で3年目の給食職員です。(2020年現在)

保育園の給食の仕事をする前は、主に飲食店勤務が多かったです。

採用時は給食職員としては全くの初心者でした。調理はもちろんできましたが、保育園給食のことは覚えることだらけでした。

今回は、給食調理の仕事を始めてからこれまでにどのような目標をもって働いて生きたのかをご紹介したいと思います。

勤務初年度 小規模園1年目

調理すること以外は、右も左もわからない状態での勤務開始でした。保育園自体も開園の年であったため、すべてにおいてバタバタしていた印象でした。

給食も、本部事務所には社内の栄養士もいましたが、園内では基本的にひとりで調理をするため、その場で相談できる人は園長先生などの保育士になることが多かったです。

日々の調理については困ることはありませんでしたし、発注作業も特に困ることなく行うことができていました。

ただ、監査の時に必要となる書類については「はっきりとはわからない状態」であり、「必要と思われるもの」は可能な限り用意していましたが、実際にどのような書類が必要かは、初回の監査の時に市役所の職員にしっかりと聞きました

1年目はとにかく「保育園給食職員としての仕事を覚える」ことを目標としていました。

勤務2年目 小規模園2年目

右も左もわからない状態から1年仕事を務め、保育園の1年の流れがわかってきたころでした。わからないことは前年度のうちに市役所や園長先生・栄養士に確認をしていたので、少し余裕が出てきたころでした。

この年はさらに系列園が開園したこともあって、他園ではありますが同じ会社内で働く給食職員の仲間も増えました。

保育園の1年の流れがなんとなくわかったこの年は、アレルギー食について自分で勉強をしました。主には卵・乳製品のアレルギーについて空き時間に資料を読んだり、可能な限り研修も参加しました。

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勤務3年目 小規模園3年目

3年目になるともっと余裕ができるようになったので、子どもたちに向けての「食育活動」も頑張るようにしました。とは言っても、勤務先の園は0~2歳児の乳児しかいない園です。

子どもたちが小さいので、「できること」は限られてきます。保育士と相談しながら「どんなことができるのか」「どんなことをしたいのか」を考えていきました。

簡単なクッキングはもちろん、食材の買い出しや野菜の栽培などもしてもらいました。もちろん、日々の給食は子どもたちと一緒に食べて、たくさんお話もしました

懇談会に顔を出して、保護者の方とお話をすることもありました。

勤務4年目 保育所1年目

勤務先が異動となり初めて保育所で働くことになった私。小規模園とは勝手が違うため、またわからないことが多い世界に飛び込んだことになります。しかし 保育所では、園専属の栄養士も採用されました。(私は調理師です。)ですので、基本的には栄養士の指示のもと私たちが動くことになります。その点でもこれまで行ってきた仕事の流れと変わってきます。給食室の主導権は栄養士になります。

これまでは、自分で給食室を切り盛りしていたので、仕事内容には少し物足りなさを感じるようになりました。しかしながら、大きな保育所では栄養士がいた方が園全体のことを考えると良いに決まっていますし、資格の差であることなので仕方がないことということも理解はしていましたので、自分なりに納得するように心がけていたのです。

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存在感が薄い給食職員

では、「栄養士でない自分には何ができるのだろうか?」と考えるようになりました。

考えた結果、保育園に通っている子(全員)に私の顔と名前を憶えてもらうという目標を作ったのです。

私が保育園に通っていたころの記憶もそうですが、我が子たちが通っていた保育園でも、我が子はもちろん、保護者である私も給食職員の顔や名前を知らなかったのです。

皆さんは、お子さんの通っている園の給食職員のこと知っていますか?

そうです、多くはあまり知られていないのが給食職員なのです。

それでは「食育指導」なんてできません。知らない人に指導される子どもたちが気の毒に感じてしまいます。ということで、保育所初年度の目標は「全園児に自分の顔と名前を憶えてもらう」こととしたのです。

勤務5年目 保育所2年目

とある事情で保育園の栄養士が変わりました。保育所は2年目ですが、給食職員のトップである栄養士は1年目という何ともチグハグな環境となりました。

ですが、この新しい栄養士は前職も保育園だったこともあって、保育園給食としてためになることを教えてもらえました。

私の給食室内での立場も1年目と変わることなく、栄養士の指示のもと調理や衛生管理を行いました。

1年目の目標もかなり達成できていたので、幼児クラスの子を中心に子どもたちからは「おやっと先生!!」と呼ばれるようになっていました。

可能な限り、保育室をのぞいて子どもたちや保育士と会話をしていました。(会話から給食に生かせるヒントを見つけることも多かったです。)

保育所2年目の目標

2年目の目標は、「栄養士を助ける」でした。

栄養士の仕事はかなり多いのです。保育所は、お役所がらみの仕事でもあるので、すべての記録が「書類」なのです。書類の数だけでもかなりの量があります。もちろん、食材の納品書や業務日報などの毎日増えていく書類の管理もありますので、栄養士が机に向かわない日はありません。

栄養士も午前中は給食調理に入ってくれますが、午後はデスクワークをしてもらうことが多いです。午後の業務は、栄養士をのぞく私たちで給食室内のことを行っていくほうが効率的なのです。

午後の業務は安心して任せてもらえるように頑張ろうと思いました。

もちろん栄養士一人で給食室を一から十まで切り盛りするのも大変ですので、栄養士と食育の話や調理についての話も行い、栄養士の良き相談相手(と私は思っている)になることも目標としていました。

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勤務6年目 保育所3年目

栄養士の良き談相手になれるような雰囲気作りは継続中です。

保育所も3年目になりましたので、私自身もかなり余裕が出てきました。業務の分担もなんとなく決まってきて、「私だからできる仕事」も見つけられるようになりました。

6年目になりますと、他園の給食職員も退職等でかなり入れ替えがあり、勤務年数の長い給食職員が少なくなってきました。

初代小規模園の立ち上げ当時からいる私が最も古株の給食職員となってしまい、会社内の給食の歴史をすべて知っている唯一の存在となってしまいました(笑)

唯一の存在ですので、毎月の他園合同の給食会議には必ず招かれます(笑)(時々、前はどうだったのか?など話を振られます。)

今後は他園の様子も幅広く見ることができ、必要なアドバイスができる職員を目指したいと思っています。

さいごに

私は、給食調理は全くの未経験でした。

ひとり親となり子どもたちを育てていかなくてはならない状況でもありましたので、未経験であっても何とかなるという気持ちと勢いだけで応募した日のことが、ちょっと前の出来事のようです。

小規模園で自分主体で給食室を切り盛りしていた時は、かなりやりがいがありましたし楽しかったです。

保育所は、栄養士が主導権を握っているため、やりがいという面では小規模園にはかなわないです。ですが、自分ができる仕事を見つけることや子どもたちと積極的にかかわることで違う面で保育園給食調理員という仕事の良さを感じることができるのです。

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