私は給食を提供している「現役保育園調理師」です。
こちらのサイトを開設して、「給食調理に関する知識」や「おすすめレシピ」など数多くの記事を書いてきました。日常的に「給食を提供する側」である私です。
そんな私に『ぜひ書いて!』と言わんばかり(え?言ってない)にはてなブログのお題キャンペーンが「好きだった給食メニュー」だったので、私が小中学生だったころの「印象に残っている給食」について書いてみたいと思います。
私のためのようなお題ですな。よし書いちゃる(笑)
給食と言えば…まず思いつくのは王道の「ソフト麺」
私が子どもだった頃から「ソフト麺(正式名称:ソフトスパゲッティ式めん)」は主食のレギュラーを張っていました。そしてソフト麺と共に提供される相棒には、
- ミートソース
- カレーソース
- 肉みそ
- 和風だし(うどんだし)
- ラーメンつゆ
など、「麺類」と言われるもののほとんどを給食内では「ソフト麵」で賄われていました。
給食でソフト麺が使われる理由
私の勤務先は保育園ですので、学校給食と比べると食数は少ないです。保育園でも「うどん」「焼きそば」「スパゲッティ」などの麺類の提供をしますが、それぞれうどん麺、中華麺、パスタ麺など使い分けしています。
ですが、作り手側からすると麺類は
- のびる
- 麺同士がくっつくため人数分に取り分けしづらい
- (多くの麵を)茹でる手間が半端ない
ので、作る食数が増えれば増えるほど麺類は扱いづらくなります。
そして給食用に「ソフト麺」が開発されたのです。
ソフト麺は、
- 汎用性がある(シンプルな麵のためどんな味付けにも合う)
- 一人分ずつ分けやすく個包装されている(温めのみで提供可)
- 子どもに必要な栄養(ビタミンB1 ,B2 など)も含まれている
事から「給食の麺類」=「ソフト麺」が定着したのです。
小学校の頃に推奨されたソフト麺の食べ方
これは私が小学校の頃、学校の先生から教えてもらった食べ方です。
- ほぼ正方形のソフト麺を袋の上から十字に麺を切るようにスジを入れる。
- 袋を開封し、1/4に分けられたソフト麺を1/4個ずつソースの器に入れて、麺をほぐしながら食べる。
個包装で提供されているソフト麺にもお皿はついていました。
本来であれば、お皿にソフト麺を出してミートソースをかけて食べることが正解であると思われますが、当時自校給食だったことも相まって先生たちが給食調理員の仕事の手間を考え、「なるべくお皿を汚さない様に」とつけ麺形式で食べる指導になったのだと思います。
また、あらかじめ4等分に切るというのは、お皿からはみ出してべちゃべちゃにならないようにするためでしょうね。
中学校卒業以来ソフト麺食べた?
ソフト麺そのものの味は「可もなく不可もない…」のが正直なところではあります。ただ、「給食」以外ではなかなか食べる機会がないものでもあります。
実際に小売店なんかでも販売はされていますが、ソフト麺に対して相当な意識を持っていないと購入することも無いですし、中学卒業以降1度もソフト麺を口にしていませんでした…💦
なので、昨年思い切ってソフト麺を購入して食べてみました。
感想:「あれ?こんなにつるつるした麺だったっけ?こんなに食べやすいものだったかな?うまい!!」
大人になった今食べても「おいしいです」ね。
まんじゅうじゃないよ「饅頭(まんとう)」
漢字表記がこれで正しいのかは自信がありませんので、「まんとう」とさせてもらいます。
まんとうとは、簡単に説明すると、「具なしの中華まん」。ほんのり甘みがある白いふわふわなあの皮部分だけのものです。
給食では「具」は各自で挟む用として「副菜」として提供されていました。つまり、中華まんの皮と具が別々に出てきていたということです。
皮は一人2個あり、ふわふわで美味しかった印象がありました。少なくとも私は好きな給食でした。
しかし、この「まんとう」は「嫌い」という子(特に女の子)が多く、子どもたちの中ではどちらかと言えば不人気給食だったように感じます。
もう一度言いますが、私は「まんとう」が好きでした!!
柿ゼリー
これは地域特有のものだったかもしれません。
私が暮らしていた地域は、柿の生産が盛んだったこともあって「地産地消」を目的としたデザートとして提供されていたのだと思います。
しかし…こちらも言わずと知れた「不人気メニュー」。
味は柿ですから、好き嫌いははっきり分かれるところでしょうかね。私はと言えば、柿は苦手です💦ですので、柿ゼリーは「好きではありません」でした。しかし、「食べることができないわけでもない」ので残すこともありませんでした。
今となっては、味ははっきりと覚えてはいませんが、羊羹のような「和菓子っぽさ」があった気がします。懐かしいから、また食べてみたいな~(#^^#)
冷凍クレープ
これはテンション爆上がりのデザートでした。
私たちの頃は、あっさりとしたミルク味のものしかありませんでしたが、今はさまざまな味の展開があります。
恐らく給食提供の直前まで冷凍庫で冷やしていたのでしょう、私たちが食べ始めるときはまだカチカチに凍っているものもあり、それは「当たり」だった懐かしさがあります。本来は解凍して食べるものですが、半解凍状態のものが一番おいしく、凍っている状態で配られたら「ラッキー」だったのです。
今でも、特定の業務用品を取り扱っているスーパーや、生協などで入手可能です。
ミルメーク
牛乳の良きお供でした。
ミルメークがあることで普段牛乳を「苦手」と感じる子でも飲みやすくなります。
今では100円ショップでも販売されています。
こちらも味の展開は何種類かありますが、学校給食では「コーヒー味」がほとんどだったように感じます。
小学生当時はあまり疑問にも思わなかったのですが、給食を提供する側の仕事をしてから、コーヒー味を積極的に提供している理由を、不足しがちな「鉄分」の補填要素が大きいのではないかと思うようになりました。
さいごに
今回は、はてなブログのお題キャンペーンに沿って、「好きだった給食、印象深い給食」について書いてみました。
今回書いたものの中で現在中学生の娘は、「まんとう」と「柿ゼリー」については「何それ??」という感想でした。これは年代の違いもあるかもしれませんが、居住地域の違いもあるかもしれません。
ですが、「冷凍クレープ」「ミルメーク」については私と同じく、「テンションが上がる~。」と言っていました(笑)
こちらに関しては、時代が変わっても子どもの嗜好が変わらないことを物語っている気がしてしまいますね。
Oisix特別お題キャンペーン「好きだった給食メニュー」