保育園で働いていると、市の方から
「食に関するアンケートを園児の家庭に実施してください」と
通達があります。
なので、どこの園でも最低でも2年に1回以上は何かしらの形(紙面によるアンケートがほとんど)で食に関するアンケート調査が行われています。これを嗜好調査と呼びます。
内容は、園ごと違っていますがおおむねこのような内容になっています。
- 子どもの年齢
- 起床時間、就寝時間
- 朝ごはん、晩御飯の時間
- 誰と食事をするのか
- 食事中にテレビがついているのか
- 食事中にスマホやPCの操作をする人物がいるか
- 中食(総菜を買ってきて家で食べること)と、外食の頻度
- 外食はどんなお店で何を食べるか
- 好きなもの、嫌いなもの
保育園で給食を作っていると、子どもたちの家庭での味付けが普段はどの位なのか?
とても気になるところです。
先日、栄養講習会に行ってきました。
講習会の中では、20代~30代の若い子育て世代の食生活が良くないと聞きました。
この世代では、
脂質・塩分・糖質がとりすぎ傾向にあり、
食物繊維・カルシウム・鉄分が全く足りていない傾向にあるそうです。
身体に悪いものが多く摂取されていて、体に取り入れたいものが足りていないという残念な結果になっています。
と、いうことは・・・
この世代に育てられている、保育園や幼稚園に通っている子どもたちの食生活もよくはないですよね‥‥。
そんなわけで、できることなら保育園での食育活動は、親子でできることも取り入れてゆくと良いと思っています。ですが、保護者の方もみんなお勤めされていますので、現実問題は正直難しいです。
実際に行っている親子食育活動の例としては、
- 給食試食会
- 懇談会の中で、おやつを食べてもらう(普段子供が食べているもの)
- 夏祭りなどで、給食でも作っているものの提供
- 栄養士による講話
- 親子クッキング
- 園児が育てた野菜を家庭に持ち帰ってもらい、調理してもらう
などです。
園の規模、調理員の人数にもよって内容が変わってきますが、どこの園でも子どもの年齢に合わせた活動をしています。
食育活動・給食提供をするにあたって、アンケートの情報はとての貴重なものとなっています。
アンケート結果を見て、お子さんの好む味付けの給食献立を考えることもできますし、苦手な食材もおいしく食べられるように工夫をしていくことも可能になります。お子さんにとってもいいことがたくさんあります。
もし、お子さんが通っている園でアンケート用紙が配布されたときは、ぜひご協力をお願いします。