令和4年度は9月10日が中秋の名月でした。皆さんはお月見をされましたか?
我が家では、特にお月見にちなんだ料理はしなかったものの、子どもたちと綺麗な月を眺めて「今日はお月見の日だね~」なんて会話をしました。
さて、自宅内ではたいしたお月見行事をしませんでした💦が、勤務先の保育園では「お月見給食」と作りました。
今回は、「うさぎのお月見カレー」のご紹介です。
令和4年度 お月見給食
- うさぎのお月見カレー
- マカロニサラダ
- みかん
うさぎのお月見カレー
ご飯をうさぎに見立て、サツマイモの輪切りを満月に見立てたカレーです。うさぎの耳は斜め切りしたインゲン、目はケチャップで描きました。
大量調理ならではの工夫
今回みたいにキャラクターや動物型を作る時には、私たち給食調理員は事前準備も必要になります。
- うさぎ型になるごはんはどのように形作るか?
- うさぎと共に盛り付けるカレーはどのように作るか?
- うさぎご飯が乾燥しないように保温する方法
- 盛り付け時のフォーメーション
などなど、事前に決めておかなければなりません。
うさぎご飯の形
子どもの年齢ごとに異なる量のご飯を提供していますが、計量・形づくりはすべて手作業で行います。ですので、
- ご飯の計量する人
- 形づくりをする人
- うさぎの耳をつけてラップをする人
に分かれて、流れ作業でおこないました。
もちろん、うさぎご飯だけに時間を費やすことは出来ませんので、カレーやサラダ、みかんの盛り付けなどを先に終わらせておく必要もありました。
カレーの工夫
具材を大きくしないように作ることで、盛り付け時にうさぎ側にカレーがかかってしまうことをある程度防ぐことができます。
今回のカレー具材は、
- みじん切り玉ねぎ
- ひき肉
- 大豆水煮
- さいころ人参
であり、すべての材料が小ぶりに収まりました。
盛り付け時には具材が転がることもありませんでしたし、最後に満月サツマイモを飾る時も具材のごつごつ感がなかったため、飾りつけしやすかったです。
うさぎご飯の保管法
給食は出来上がったそばから影響できることが一番良いのですが、現実問題、保育活動との兼ね合いもあるため、提供と喫食のタイミングが合うことはほとんどありません。
しかし提供時間が遅れてしまうことは許されませんので、私たちができる対策は「ある程度早めに作っておくこと」になるのです。
特にキャラクター給食の場合には、盛り付け時間が通常よりもかかってしまうので、工夫が必要となります。
今回は、
- 提供順に「うさぎご飯+耳」を盛り付ける。
その後、ラップをして保温庫に入れておく。 - 提供時間間際にカレーを盛り、満月サツマイモをのせる。
- うさぎの目は保育室で担任に描いてもらう。
という方法で順番に作っていきました。
2の行程はあえて提供前におこないます。カレーを盛り付けてからラップをすると、ラップにカレーがついてしまい、そのカレーがうさぎについてしまう恐れがあることから、きれいな状態で提供するために提供直前におこないました。
うさぎの目は子どもの前で保育士に描いてもらうことで子どももうさぎの出来上がりを目の前で見ることができます。…というのは建前で、実は私たちのひと手間を省きたかったから…というのが本音です(笑)
さいごに
普段、幼児クラスの給食は食缶で提供しているため、給食室で盛り付ける給食は乳児クラスのもののみです。しかし、行事食は全園児分の給食の盛り付けを給食室内で行います。しかも盛り付けにこだわったものでもあるので、正確さとスピーディーさが求められています。
行事食は神経を使いますが、きれいに盛り付けることができたときの達成感はかなりのものです。
↑給食室用の記録写真を撮ることができるのも私たちの特権です(#^^#)
今回のお月見カレーも約100名分を3人で仕上げました。
ただ、一部の満月サツマイモがうさぎのお尻部分にあったため、子どもたちに「これはしっぽ??」と聞かれてしまったことだけが…ちょっとばかり残念でした(笑)