保育園で給食を作っています!!

現役保育園調理師が簡単おやつやご飯の紹介はもちろん、子どもとできる食育活動の紹介もしています。

栄養士と調理師は仲が悪いのか?

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どこの職場に行っても必ずある問題…。

 

それはズバリ人間関係

 

今回は、タイトルにあるように栄養士と調理師または調理員の関係について書いてみようと思います。

 

 

栄養士と調理師の違い

栄養士は専門の大学(昼間部のみ)で栄養学について2年勉強し、得られる資格です。最短でも短大卒の学歴です。

 

対して調理師は、1年間専門学校に通うか、指定された場所で2年の実務をこなした後に受験し合格することで資格が得られます。

最短で 中学卒→専門学校卒(16歳) で得ることができます。

 

詳しくは以前の記事にも書いてあるので参考にしてください。 

www.hoikuenchouri.work

 

栄養士と調理師は仲が悪いの?

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これは、よく言われることです(笑)

 

仲が悪いというより、

求めるものの方向性が違う

と言ったほうが良いのかもしれません。

 

栄養バランス重視の栄養士

日ごと、月ごと、あるいは1年通しての栄養計算をしている栄養士。

その日、その月通しての栄養バランスを考えているのです。

 

勤務場所による違いもあるかもしれませんが、特に病院の栄養士はきっちりとした計算をしての献立作りをしているのです。

 

ゆえに味<栄養となってしまい、栄養バランスは申し分ないけれど正直あんまりおいしくはない…といったことが起こりがちなのです。

 

しかし、実際には栄養士自身の調理の腕によるところも大きく、調理経験が少ないまたはほとんどない場合には、食材や味付けの足し算や引き算ができず、献立ソフトに頼りっぱなしになってしまうケースもあります。

 

もちろん、主婦歴もあって栄養士としての実績もあるような人ですと、栄養計算を行いながらもおいしく食べることができるようにアレンジしてくれる頼もしい栄養士もいます。

 

味付け重視の調理師

対して調理師の多くは、栄養<味付け、見た目 の人が多く、味付けを必要以上に濃いめにしてしまう傾向にあります。また、栄養士の指示に反して調味料を加減してしまうこともあります。

 

しかしながらその背景には、栄養士の指示書自体が「机上で計算されたもの」であり、実際に味付けしたときに「濃くなるのか、薄くなってしまうのか」ということまでは計算されていないこともあるからなのです。

 

調理する野菜はなま物ですから、その時々で水分量が違っていたり、糖度が違っていたりで必ずしも計算通りに調理することがベストということではありません。

これらのことに気が付くのも、調理経験が豊富な調理師なのです。

 

結局仲が悪いのか?

その職場による…といっても良いのかもしれませんが(笑)

 

一つ言えることは、お互いの考え方の違いがあることからの意見の対立はあるかもしれません。味をとるのか栄養バランスを優先させるのか…といったことです。

むしろ、意見を言い合うことができているのですから、仲が良いまたは意見交換ができていると前向きにとらえることもできますね。

 

おやっさんの職場ではどうなのか?

私の勤務先は保育園です。

保育園では、給食職員の数そのものが非常に少ないです。

そのため、対立なんてしていたら仕事になんてなりません(笑)

 

私自身は調理師ですが、保育園にはもちろん栄養士もいます。

 

献立そのものは栄養士にお任せしていますが、調理法やその日の食材の状態からの味付けはある程度任されています。変更した点があった場合は逐一報告するようにもしていますし、栄養士に事前に許可をとるようにしています。

 

私も疑問に思ったことは栄養士に聞きますし、栄養士も私に対して相談を持ち掛けてくれます。

まあ、良い関係を築けているのではないかなと思っています。

 

 

なぜ栄養士と調理が不仲であると思われるのかを考える

原因があるとするならば、どちらかといえば調理師側かな…と思います。

 

調理師は、

おいしいものを作る自信がある人が多いです(;^_^A

 

その、「おいしいもの」が栄養士の提示する指示書(調理用献立)によって損なわれることに不満を持っていると思います。

おいしいものを作る腕があるにもかかわらず、おいしくない(と思っている)ものを作らされている状態なのです。

そして実際に、栄養士の指示書通りに作って提供したものが美味しくなかった場合には、ダイレクトに「苦情が来る」のも実際に現場で調理をしている調理師なのです。

 

上記に耐えられない調理師は栄養士に対して敵対心をあらわにし、栄養士のプライドを傷つけます。そしてプライドを傷つけられた栄養士は、調理師に対して高確率で「栄養士じゃないくせに」と見下します。

(学歴は栄養士のほうが上であることが多いので、悲しいことですが実話です)

 

実際にこういうこともあるので、「栄養士と調理師は仲が悪い」と思われているのでしょう。

 

 

さいごに

給食業界での黒い部分も少しだけ書いてしまいましたが、すべての施設においてそうであるわけではありません。

実際に私が勤めている園では人間関係は良好です。

 

結局のところは、その人「個人の人間性による」ところが大きいのではないかと思っています。 

どこの職場に行っても「上司と部下」の関係はあるものですので、信頼関係も必要ですが、ある程度は割り切った考え方も必要ではないかと思っています。

 

給食施設では栄養士のほうが立場的には上司になりますので、調理師が柔軟な考え方ができたほうが現場はスムーズに回ると思います(笑)

お互いさまってこともありますけどね!